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オサムくん(ターザニアスタッフ 高橋尚吾)
昆虫(特にオサムシ)が好きで全国各地に採りに行ってます。
昆虫標本の作成も行っており、これまでに5000匹近くの標本を作ってきました。
その経験を生かし、リソルの森の夏の体験プログラム「カブトムシの標本作り」を担当しました。
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夏休みシーズンということで今回は樹液に集まる昆虫を紹介したいと思います。
■ どうして樹液はでるの?
樹液とは、木に穴や傷ができたときに木から出る液体のことです。樹液は傷をふさいで早く治すために木から出てると考えられています。
■ 昆虫が集まる樹液が出るのはどんな木?
クヌギやコナラなどのナラ類や、シラカシやアカガシなどのカシ類といった秋にドングリがなる木の樹液に昆虫がよく集まります。その他、ヤナギやタブノキの樹液にも昆虫が集まるところを観察できます。
リソルの森内では、クヌギやコナラやシラカシの3種類が多く生えていて、その中でたまに樹液が出ている木があります。
■ どんな昆虫が樹液に集まるの?
主にカブトムシやクワガタなどの甲虫目(こうちゅうもく)の仲間、チョウやガなどの鱗翅目(りんしもく)の仲間、その他、ハチやアリ、ハエの仲間など様々な種類の昆虫が集まります。
■ カブトムシやクワガタがよく採れる時期は?
その年の気温や場所によって多少の差はありますが、リソルの森の周りの場合、クワガタは6月上旬~7月上旬、カブトムシは7月中旬~7月下旬が一番観察することが出来ます。8月に入るとカブトムシやクワガタが少しずつ減っていきます。
~リソルの森内の樹液で確認している一部の昆虫たち~
クヌギの樹液に集まるカブトムシのオスとメス
シラカシの樹液に来ていたノコギリクワガタのオス
クヌギの樹液に集まるナミカナブン
コナラの樹液に来ていたアオカナブン
6月上旬から観察できます。ナミカナブンに比べて透明感のある緑色をしています。
樹液の近くで交尾していたクロカナブン
ナミカナブンやアオカナブンに比べて少し遅い時期に出てくるカナブンです。名前の通り真っ黒なのが特徴です。
シラカシの樹液に来ていたフクラスズメ
成虫で冬眠するガです。7月頃になると頭がオレンジ色の特徴的な幼虫が発生します。
コナラの樹液に来ていたモンスズメバチの女王
5月から7月上旬頃は樹液に女王バチがやってきます。スズメバチは刺激を与えると襲ってくることがあるので気を付けて観察しましょう。
クヌギの樹液に来ていたヨツボシオオキクスイ
昼間に樹液を見てみると大体いるカブトムシと同じ甲虫目の仲間の昆虫です。幼虫は樹液を食べて育ちます。ムナビロオオキクスイというそっくりな種類の昆虫がいます。
リソルの森内の樹液の出る木でよく見かける一部の昆虫たちでした。
今回あげた昆虫たちでもほんの一部にすぎません。
運が良ければオオムラサキやミヤマクワガタを見つけられるかも?
かぶと虫ドームは、8/16(金)までです!
大好評につき今年度のカブトムシの販売は終了しました。
いかがでしたか?次回は、リソルの森にいるバッタを特集したいと思います。