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オサムくん(ターザニアスタッフ 高橋尚吾)
昆虫、特に「オサムシ」が好きで全国各地へ採集に行ってます。昆虫標本の作成も行っており、これまでに5000匹近くの標本を作ってきました。その経験を生かし、リソルの森の夏の体験プログラム「カブトムシの標本作り」を担当しました。
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5、6月になると昆虫たちの活動が活発になります。今回はその中で観察できた昆虫たちを紹介します。
■ 森の中にいた昆虫たち
ミミズの死体を食べるオオヒラタシデムシ
リソルの森の色々なところで5月頃から見られる昆虫で、動物や昆虫などの死体を食べています。死体があるところに出てくることから「死出虫」と呼ばれているそうです。「森の掃除屋さん」とも呼ばれていて森を綺麗にする大事な役割を持っています。
地面を歩いていたオオヒラタシデムシの幼虫
ダンゴムシにちょっと似た見た目をしていて、幼虫も動物や昆虫の死体を食べます。
木の柵を歩いていたヤブキリの幼虫
ターザニアやスカイバレーで良く見られるキリギリスに近い仲間です。キリギリスというと草食のイメージですがヤブキリは体が大きくなるにつれて肉食性が強くなり、成虫は主に昆虫をおそって食べます。キリギリスの仲間の中ではかなり獰猛(どうもう)で時にはセミをおそって食べることもあるそうです。
杭に止まっているウバタマムシ
ロングジップスライドのゴール地点にいました。タマムシの中でも地味な色の種類でマツの木が生えている所でよく見かけます。成虫でも冬眠をするのでほぼ1年中観察することができます。
テイカカズラの葉を食べるクロコガネ
5月頃から見られる夜行性のコガネムシです。成虫は様々な植物の葉を食べ、幼虫は植物の根を食べて育つので害虫としても知られています。クロコガネと似た種類でオオクロコガネとコクロコガネの2種類がいます。
作業中に工具に止まったナツアカネ
ターザニアでは6月中旬頃から観察できます。赤トンボと呼ばれる仲間で秋になるとオスが真っ赤になります。トンボは成虫になってすぐは未成熟(みせいじゅく)と呼ばれる状態で時間が経つにつれて成熟(せいじゅく)していき色が変わる種類もいます。
切り株に来ていたクロハナムグリ
春頃から見られるハナムグリで、クリの花などに集まっているところを観察できます。幼虫が朽ち木や腐植土を食べるので写真のクロハナムグリは産卵するために飛んできたと思われます。
カラムシの葉に止まるコガネムシ
6月初めから7月に出てくる名前がそのままなコガネムシの仲間です。緑の輝きがきれいでたまに赤くなるものもいます。
\かぶと虫ドームが7/20からOPENします‼/
2024年7月20日(土)から8月16日(金)までの期間、リソルの森のフォレストアドベンチャー・ターザニアにて「かぶと虫ドーム」が新しくオープンします。
6月現在カブトムシの幼虫たちはさなぎになりました!
オープン時には成虫になった姿をお見せできると思います。
カブトムシのさなぎ
いかがでしたか?次回は夏ということで樹液に集まる昆虫たちを特集したいと思います。