ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オサムくん(ターザニアスタッフ 高橋尚吾)
昆虫、特に「オサムシ」が好きで全国各地へ採集に行ってます。昆虫標本の作成も行っており、これまでに5000匹近くの標本を作ってきました。その経験を生かし、リソルの森の夏の体験プログラム「カブトムシの標本作り」を担当しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
春になると昆虫たちが冬眠から目覚めて活動を始めます。リソルの森の中で見られる春の昆虫を一部紹介したいと思います。
■ スカイバレーにいる昆虫たち
スカイバレーは草原が広がっていて春になると様々な花が咲きます。
今回見つけた昆虫を一部紹介します。
地面に止まっているベニシジミ
リソルの森のスカイバレーに咲いているタンポポやハルジオンの花に集まっているのを観察できます。
名前の通り翅(はね)が紅色なのが特徴です。春に成虫になって出てくるものは春型(はるがた)、初夏以降に出てくるものは夏型(なつがた)と呼ばれていて、模様や色が少し変わります。ベニシジミの春型は夏型に比べて明るい赤色になります。
カラスノエンドウの花に止まっているキタキチョウ
リソルの森の様々な場所で飛んでいるのを観察できます。
キタキチョウは成虫の状態で冬眠をして、春になって暖かくなると飛び始めます。
成虫になる時期がベニシジミとは違い、夏から秋にかけて新しい成虫が出てきます。
ハルジオンの花粉を食べるコアオハナムグリ
スカイバレー周辺に咲いているハルジオンの花に来ているのを観察できます。
カナブンに近い仲間で、ハナムグリという名前は花にもぐって花粉や花の蜜を食べているところから
この名前がついているそうです。このハナムグリは春と秋によく見かけます。
タンポポの花に止まっているニッポンヒゲナガハナバチ
オスの触角(しょっかく)がとても長いのが特徴で、ヒゲナガという名前はそこから来ています。
ミツバチに似ていますが、集団生活はせず、1匹だけで生活をしています。幼虫は花粉で作られた団子を食べて育ちます。
地面を歩いていたヒメツチハンミョウ
リソルの森キャンプサイト、ターザニア、スカイバレーなどで春に歩いている姿を観察できます。
ハンミョウと名前がついていますが、こちらはツチハンミョウという種類で普通のハンミョウとは少し種類が違います。飛ぶことができず、敵に襲われると足のすき間からカンタリジンという猛毒の体液を出すのでうかつに触らないように気をつけましょう。
■ リソルの森キャンプサイトにいる昆虫たち
リソルの森キャンプサイトの周りにも様々な昆虫がいます。
今回は3種類の昆虫を紹介をします。
キャンプサイトのまき置き場にいたヒメスギカミキリ
春に出てくる10㎜前後の小さいカミキリムシでスギの材あるところで観察することができます。
幼虫がスギの材を食べて育つので害虫として知られています。
キャンプサイトの芝生の上にいたヒラタアオコガネ
キャンプサイトやゴルフ場など芝生が生えているところで、晴れているときに飛んでいる姿を観察できます。幼虫が芝生の根を食べて育ち、芝を荒らしてしまう害虫です。
キャンプサイトの明かりに来たオオキイロコガネ
リソルの森内では夜になるとたまに明かりに飛んできます。
4月から6月に出てくるコガネムシで、雑木林や草原があるところに生息しています。あまり生態がわかっておらず幼虫がどのように育っているのか解明がされていません。いる場所が限られているちょっと珍しいコガネムシです。
7月中旬にターザニアにカブトムシドームがオープン予定です!
4月現在カブトムシの幼虫を70匹育てています。これからの成長過程をアップしていく予定です!
次回もお楽しみに!
\フォレストアドベンチャー・ターザニアに行ってみよう!/
ターザニアは子供から大人まで楽しめる自然共生型アウトドアパークです。
多種多様な昆虫たちが生息しています。皆さんぜひお越しください!