オサムくんの昆虫ガイドvol.2
~冬眠する昆虫たち~

オサムくんの昆虫ガイドvol.2
 ~冬眠する昆虫たち~

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オサムくん(ターザニアスタッフ 高橋尚吾)
昆虫(特にオサムシ)が好きで全国各地に採りに行ってます。
昆虫標本の作成も行っており、これまでに5000匹近くの標本を作ってきました。
その経験を生かし、リソルの森の夏の体験プログラム「カブトムシの標本作り」を担当しました。

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 朽ち木にいる昆虫たち

リソルの森のフォレストアドベンチャー・ターザニア内では近年、ナラ枯れによる影響でコナラの木が枯れてしまい多くの朽ち木があります。

ここにどんな昆虫が冬眠しているか探してみました。

 

コナラの朽ち木

 

まずは朽ち木をひっくり返してみると、

朽ち木の下にいたカブトムシの幼虫

 

カブトムシの幼虫は柔らかくなった朽ち木や腐葉土(落ち葉などが腐ったもの)を食べて大きくなり、さなぎになって6~8月にかけて成虫になります。

 

続いて発見したのは、

朽ち木の中にいたオオゴキブリの幼虫

 

ゴキブリというと「素早い」「汚い」というイメージを持ってしまいますが、このゴキブリは動きが鈍く、朽ち木を食べて育ちます。朽ち木の中で集団で生活をしているので家に出ることは基本的にはありません。

 

次に紹介するのは、

クチキコオロギの幼虫

 

このコオロギは暖かい所に生息をしていて、成虫は日本のコオロギでも最大級の大きさになります。ここリソルの森の中にも生息しており、冬の間は木の隙間でじっとしています。

 

 その他の場所にいた昆虫たち

ターザニアの倉庫の中で見つけた昆虫を紹介します。

看板の隙間で冬眠するクサギカメムシ

 

このカメムシは毎年冬前になると建物の周りや、建物の中に入ってきて冬眠するのでちょっと迷惑な昆虫です。

 

下の写真のような斜面の土の中でも様々な昆虫が冬眠しているのを観察できます。

ターザニア内にある土の斜面

 

作業のために土を掘っていると、たまに昆虫が出てきます。

その中で出てきた昆虫の一部を紹介します。

土の中から出てきたスジアオゴミムシ

 

ゴミムシというと、どうしても悪口で使われるような良くないイメージを持ってしまいますが、ゴミを食べているわけではありません。日本の中でもかなりの種類がいて、他の昆虫を捕食したりカエルを捕食するゴミムシもいます。

ゴミムシは危険を感じると身を守るためにお尻からガスを出します。においや成分は種類によって様々ですが上の写真のスジアオゴミムシは消毒液のようなにおいがします。高温のガスを出すゴミムシもいるので触るときは手袋をつけて触るようにしましょう。

 

次に紹介するのは、

士の中から出てきたアオオサムシ

 

オサムシのほとんどは内側の翅が退化しており、飛ぶことができません。歩いて移動をするので移動能力が低く山や川を隔てて種類が分かれています。オサムシは飛ばずに地上を歩いて生活することから「歩行虫」と呼ばれていて昆虫マニアでも人気な種類です。私も好きな昆虫なので機会があれば採集方法やリソルの森の中に生息しているオサムシの記事を書きたいなと思っています。

 

次回は春先にリソルの森で見られる昆虫を紹介する予定です。

 

フォレストアドベンチャー・ターザニアに行ってみよう!

 

ターザニアは子供から大人まで楽しめる自然共生型アウトドアパークです。
多種多様な昆虫たちが生息しています。皆さんぜひお越しください!

 

 

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