
今回は"植物に集まる昆虫"第一弾になります。
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オサムくん(ターザニアスタッフ 高橋尚吾)

昆虫、特に「オサムシ」が好きで全国各地へ採集に行ってます。昆虫標本の作成も行っており、これまでに5000匹近くの標本を作ってきました。その経験を生かし、リソルの森の夏の体験プログラム「カブトムシの標本作り」を担当しました。
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■ クズってどんな植物?
マメ科の仲間でつるをのばして成長します。成長スピードがとても速く、1日で30㎝から1m近くのびることもあるそうです。日本各地でよく見かける植物で、根っこの部分を葛餅(くずもち)や葛根(かっこん)など食用や薬用で使用されています。リソルの森内ではスカイバレーや第一グラウンドなどに生えています。

スカイバレーの柵に生えているクズ
~リソルの森内のクズで確認している一部の昆虫たち~

クズのつるにつかまっていたオジロアシナガゾウムシ
ゾウムシ(コウチュウ目)の仲間で白と黒の少し目立つ色をしています。この色は鳥のフンに擬態(ぎたい)して姿を隠していると考えられています。4月から6月ごろにクズの生えているところをよく見てみると発見できます。

クズの若葉についていたシロコブゾウムシ
白い粉でおおわれていて、背中にいくつかコブがあるのが特徴です。4月から10月ごろまでスカイバレーのクズが生えている場所で観察できます。

クズの葉っぱの上にいたコフキゾウムシ
緑色の粉におおわれている1㎝もない小型のゾウムシです。5月から8月ごろの晴れている日にクズの葉っぱの上にたくさん歩いているのを観察できます。

クズの茎にあつまるマルカメムシ
5mmほどの小さいカメムシです。マメ科の植物の汁をすって生活しています。秋になると冬眠する場所を探すために家のカベや洗濯物についてしまうちょっと迷惑なカメムシです。

クズの葉の上にいたツチイナゴ
以前のバッタ編でも紹介したバッタです。ロングジップスライドのゴール地点に9月の終わりころから沢山みかけます。

ロングジップスライドのスタート地点近くの草地にいたクツワムシ
キリギリスの仲間でリソルの森近辺にいるキリギリスの中では最大級の大きさになります。クズの葉っぱを好み、オスが夜になると「ガチャガチャ」と機械のような大きな音で鳴きます。7月下旬から9月中旬に、ターザニア、スカイバレー、第1グラウンドで鳴いている姿を見かけます。
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来年のかぶと虫ドームに向けてターザニアで現在カブトムシの幼虫を育てています。

ターザニアで集めた落ち葉を腐葉土にして飼育を行っております。

現在約500匹ほど育てていますが、幼虫が腐葉土をたくさん食べるので準備がとても大変です。機会があれば育てている様子を記事にしようかと思っています。
いかがでしたか?次回もお楽しみに!