オサムくんの昆虫ガイドvol.1
~リソルの森にいるカマキリ~

オサムくんの昆虫ガイドvol.1
 ~リソルの森にいるカマキリ~

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オサムくん(ターザニアスタッフ 高橋尚吾)
昆虫(特にオサムシ)が好きで全国各地に採りに行ってます。
昆虫標本の作成も行っており、これまでに5000匹近くの標本を作ってきました。
その経験を生かし、リソルの森の夏の体験プログラム「カブトムシの標本作り」を担当しました。

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 カマキリはどんな昆虫?

カマキリは名前の通り前脚がカマ状に発達していてそれを使って、生き物を捕食するのが大きな特徴です。手軽に飼育できることから子供からも人気がある有名な昆虫です。

 

 

 カマキリはどのくらい生きるの?

種類にもよりますが、大体のカマキリは春頃に卵からふ化をして、何回か脱皮を繰り返して晩夏から秋にかけて成虫になり、交尾、産卵をして冬前には生涯を終えます。

 

 

 カマキリは何を食べるの?

カマキリは肉食でさまざまな昆虫(主にバッタ、チョウ、トンボなど)などを食べます。
エサが少ない場所では自分よりサイズの大きい小鳥を捕食している姿が目撃されることもあるそうです。
生まれたばかりの幼虫はサイズが小さく、ショウジョウバエやアブラムシなどの小さな昆虫を食べて成長します。

 

 

 カマキリには緑色と茶色がいるのはなぜ?

カマキリには同じ種類でも緑色と茶色のカマキリがいます。実は詳しい理由はわかっていません。育った場所や食べたエサで色が決まることはなく、生まれたときから成虫になる色は決まっているそうです。

 

 

 夜になると目が黒くなるのはなぜ?

  

       明るいところ

       暗いところ

 

カマキリの目が夜に暗いところで黒くなるのは、人やネコが暗いところで光を集めるために瞳孔が開くのと同じようなことをカマキリも行っているため、目が暗いところでは黒くなります。

 

 カマキリはどんなところにいるの?

カマキリは種類によってすむ場所を分けており、草地や木の上を主な生息場所としています。
秋頃にカマキリを探すときは黄色い花の植物(セイタカアワダチソウ)のまわりを探してみると花に来る昆虫を待ち構えているので見つけやすいです。
冬にはカマキリの卵が建物の壁や木の枝、植物の枯れた茎などについているのが観察できます。リソルの森ではロングジップスライドやターザニアの受付の建物についていることがよくあります。

 

 

ロングジップスライドの受付にあったハラビロカマキリの卵

 

 カマキリに近い仲間は?

昆虫界のハンターとして知られているカマキリですが、カマキリに一番近い仲間はバッタやキリギリスではなく、なんとゴキブリやシロアリに近い仲間です。

 

 

 カマキリの種類は?

世界では約2400種類が確認されていて、そのうち日本では約13種類(外来種を含む)が見つかっています。ここリソルの森では4種類のカマキリが確認出来ています。

 

~リソルの森で確認しているカマキリ~

 

・オオカマキリ

・コカマキリ

・ハラビロカマキリ

・ムネアカハラビロカマキリ(外来種

 

 

 ムネアカハラビロカマキリによる影響は?

ムネアカハラビロカマキリは、2000年代に岐阜県で初めて確認された中国原産のカマキリです。近年は多数の県で確認されており、リソルの森でも徐々に個体数が増えているように感じます。
なぜ入ってきたのかは、さまざまな説がありますが、中国から輸入した竹箒にたまに卵がついていることがあり、それが各地で分布を広げている1番の原因である可能性が高いと言われています。

外来種が増えることにより、なにかしらの影響が出ることがありますが、ムネアカハラビロカマキリに関しては、日本のハラビロカマキリの個体数の減少が心配されています。
ムネアカハラビロカマキリはハラビロカマキリよりもサイズが大きく生息環境がどちらも木の上であるため、ハラビロカマキリが駆逐されてしまう可能性があります。
実際にムネアカハラビロカマキリが入ってきたところではハラビロカマキリがほとんど確認できなくなってしまった場所もあるそうです。


いかがだったでしょうか?これからも更新していきますのでどうぞよろしくお願いします!

 

 

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